ゲーマーズ・ハイ(仮)
//登場人物(暫定)
//東馬 佳南 秋雨 北斗
//春賀 ハル 1番目 主人公 知識と集中力
//夏樹 ナツ 2番目 スポーツ系 繊細な作業と人脈を駆使
//秋人 アキ 3番目 引きこもり IT関連でサポート
//冬花 フウ 4番目 毛虫 頭脳派
//親父 兄弟の父 3人の女性と子供を作ってあっちこっちでいろんな仕事するすごいひと(クズ)
//クラス内にモブ2人ほど追加しておきたい
//ヒロインは4人くらいの予定
//ゲーマー4兄弟がスケット団つくって生徒の依頼をこなす話。依頼内容は未定。
//ゲームという主題に沿った依頼、もしくはゲーマーという設定をフルに活用できる依頼内容を考える。
//【。】【」】【?】(半角) タグ付け[r]
*start
//ハル部屋
4月。
桜の香りを乗せた風が、開け放った窓から遠慮がちに流れ込む。
時間は午前7時。登校する生徒がちらほらと見えてくる。
「そうか、今日から学校か……」
今日から俺も**学園の2年生として学校に通うことになる。
//高校名
柔らかな日差しが、徹夜明けの張りつめた肌を撫でる。
やはり春はすばらしい。一年中こんな天気だったらもう最高だね。
「あわーっ!」
昨日の夜からやり続けていた新作のゲームを切り上げて身支度を整えていると、隣の部屋から変な叫び声が飛んでくる。
//効果音 ドタバタ
と思ったら今度はけたたましい音が聞こえてきた。
「兄貴―っ!今日学校だよ!」
ものすごい勢いで部屋の扉が開け放たれたと思ったら、パジャマ姿のナツが飛び込んできた。
「ナツ、ドアはもっと静かに開けてくれ。あとはやく着替えろ行くぞ」
「えっ、あ、うん起きてたんだ。ごめん待ってて。
あ、あと朝ご飯つくって!おなかすいた!」
せわしないやつだ。
彼女は夏樹、俺の妹であり同級生でもある。
というのも、俺は誕生日が4月、ナツは誕生日が3月ということで、兄妹でありながら同学年に在籍しているのである。
//説明文追加
//移動 リビング
一足先にリビングに降りた俺は、軽い朝食の支度を済ませる。両親ともに不在の我が家では、料理のスキルは自然と身に付いた。
ナツは絶望的に料理のセンスがないし、アキは部屋から出てこないし、フウは途中で寝はじめるし、まともに料理できるのが俺しかいなかったというのが理由だ。
ちなみにアキとフウは、いまから呼びに行く双子の弟と妹のこと。
//移動 廊下
ナツの部屋をノックして食事の用意が出来たことを知らせると、次はアキの部屋をノックする。
//家のレイアウト確認
「アキ、今日は入学式だろ、行くか?」
「行かないよ、高校なんて行くだけ無駄」
まあそうだろうと思った。
「入るぞ」
//移動 アキ部屋
冷気に満たされた薄暗い部屋の奥で、マルチディスプレイに照らされたシルエットが浮かんでいる。
こいつは秋人。
見たとおり完璧な引きこもりで、ひたすらパソコンとにらみ合いゲームばかりしている廃人だ。
そのくせ年相応の学力はあるので、今年度から晴れて俺と同じ高校に入学することになった。
//説明追加
「ほら朝飯」
「ん」
「今度は何やってるんだ?」
「新作ゲームのプログラム。面白いプロットが浮かんだから完成したら企業に投げる。
ある程度完成したらまたテストプレイとデバッグたのむよ」
「ああ、まかせろ」
//移動 廊下
さて、次はフウだな。
//移動 フウ部屋
「フウ、起きてるかー」
部屋に入るが、誰もいない。
「フウ? どこ行って――」
「むー」
「おおっ!?」
ドアの影に隠れて、布団の塊がもぞもぞと動き出した。
「あー、ハル兄だあーおはよー」
「フウ、お前またそんなとこで寝て……」
このミノムシみたいなやつが冬花。
どこにいてもすぐに寝てしまうやっかいなやつだ。
ただこのミノムシもどき、人間離れした頭脳を持っているのである。
今日入学するうちの学園の入試にも、全教科満点で合格したらしい。
パズルゲームやボードゲームでも、こいつに勝てたことは一度もない。
//説明追加
//一枚絵、もしくは立ち絵に布団にくるまった姿のものを用意
//べつのシーンでも使う可能性有り
「おやすみー」
寝るな。
「おいフウ起きろって、午後から入学式だろ。一人じゃ起きれないんだから今のうちにメシ食って寝ないようにゲームでもしてろ」
「Zzz」
だめだこりゃ。
「兄貴―ごちそうさまー!学校行くよー!」
おっともうそんな時間か、しかたない。
//移動 アキ部屋
「すまんアキ、昼になったらフウ起こしてくれ。俺はもう行くから」
「はーい」
諦めた俺はアキに全部任せて家を出ることにした。フウを起こす程度ならアキも部屋から出るし。
//移動 登校風景
「兄貴ずっとゲームしてたんでしょ?何やってたの?」
「ああ、ヘッドマウントディスプレイの新作をな」
「へえ、兄貴が新作やるなんて珍しいね」
「まあな、そろそろゲーム業界の転機だと見てるから新作をかじっておくのも悪くない」
とは言っても専ら俺の好みはレトロゲームだ。
ナツは格ゲーや直感的なゲーム、アキはひとりで出来るRPGやアクション、フウはパズルやのんびりできる育成ゲームみたいなのが得意だ。
やはりゲームの好みには性格が現れる。
「ナツはまた格ゲーか」
「うん、兄貴が徹ゲーしてたから私もずっとやってたんだけど、気づいたら寝ちゃった。
//文追加
久しぶりに兄貴も格ゲーやろうよ」
「家庭用ハードではやりたくないな。
ゲーセンでなら付き合ってやるよ」
「やった、じゃあ今日行こっ!」
まあたまにはゲーセンもいいか、しばらく行ってなかったし。
//移動 学校、エントランスホール
「さてさてー、クラス替えチェックの時間ですよー!」
エントランス前に張り出されたパネルには人だかりが出来ていた。
「えーと……あ、兄貴と同じクラスだ!」
「おお、そうみたいだな」
「へへ、やった」
すごく嬉しそうだ。
//モブとの会話を追加
//移動 教室
短いHRの後、ナツが後ろを振り向いて話しかけてきた。
ナツとは名字が同じなので、俺の席はナツの後ろになる。
「今日からやっと正式に部室使えるんだね」
「アキとフウが入ってくるもんな。
といっても4人しかいないから同好会止まりだが……」
「手続きは私がしとくね!」
ナツは人脈が幅広いから教師にも顔が利く。
職員会議でも話題になる問題児の俺が行くよりもいいだろう。任せておこう。
//学校のレイアウト・外観確認
//移動 昇降口前
職員室の前でナツと別れ、アキに電話をするために校舎を出る。
学校の校則で、敷地内では携帯を使うことは禁止されているのだが、実際は校舎の外でなら使ってもお咎めなしなのである。
//時間の調整再確認
時計を見ると11時。
そろそろフウを起こしておかないと。
//効果音 コール音
電話をかけてみるが、繋がらない。
……おかしいな。
いつもならコールが鳴るよりも先に出るアキが、電話に出ない。
何かあったのか?
諦めて、今度はフウにかけてみる。
//コール音
「ハル兄ー学校どこー」
迷っていたとは……。
フウの方向音痴は今に始まったことではないが、まさかこの距離で迷うとは思わなかった。
「いまどこにいるんだ」
「んーと、戌亥橋って書いてある」
//小岩 辰巳橋モデル予定
真逆じゃねーか。
「……迎えに行くから待ってろ」
「んー」
やれやれ、いつも早めに家を出ろと言っておいてよかった。
電話を切って走り出す。
//校門にてヒロイン1イベント
//画面揺れ
「きゃっ」
「うっ」
しまった、急いでいたせいで人とぶつかってしまった。
「すまない、大丈夫か」
//一枚絵
「あっ、は、はい。すみませんありがとうございますすみません」
「あー、怪我してないか」
襟元の校章は青。
下級生――新入生だ。
「だだ大丈夫ですおかまいなくすみません」
なんだか謝ってばっかだなこの子。
「とりあえずほら」
手を差し伸べると、素直にそれを取って立ち上がってくれた。
やたら軽いな……フウと同じくらいだ。
ちゃんと食ってんのか。
//立ち絵
「すみません……ご迷惑をおかけしました」
ふかぶかーと頭を下げる。
「いやぶつかったのは俺のほうだしな、こちらこそすみません。
ところでお前新入生だろ、やけに早くないか?
入学式が始まるまで結構な時間あるぞ」
「一度理事長様にお会いしなければならないので……」
ということは。
「主席入学生か、すごいな」
1学年1000名もの生徒数を誇るこの学校で主席入学できるということは、相当な学力の持ち主なのだ。
「えへへ、でも私ホントは次席なんです。主席の子は、全教科満点だったらしいんですよ」
その全教科満点で合格したうちの妹が主席を辞退したことで、彼女が主席になったということだ
めんどくさいからやだー、とか言ってたな。
「何かすまんな」
「?」
「ああいや、何でもない。
そろそろ妹を迎えに行かなきゃならないんでね。
いろいろ大変かもしれないが頑張ってくれ」
「妹さんも入学されるんですか、おめでとうございます!」
いや君もこれから入学するんだよ?
なんか抜けてる子だが、大丈夫かな……。
//移動 戌亥橋
フウはベンチに座っていた。
「……フウ、なんでふてくされたアキがそんなとこにいるんだ」
「わあーハル兄待ってたよー」
こら抱きつくな。
「アキはフウが呼んだのー」
「呼ばれてないよ! 勝手に部屋に入ってきて引きずり出したんだろ!」
「アキ自分じゃお洋服着替えれないって言うからフウが」
「勝手に脱がそうとしたよね! 服くらい自分で着替えれるから!」
「ごはんもフウが食べさせてあげむがむぐ」
ツッコミに疲れたのか、アキがフウの口を塞いでしまった。
「お前らの仲の良さは十分に知ってるからそのへんにしとけ。
ほらもう時間がねえんだ、行くぞ」
「やだ。ぼくは帰る!」
「アキーわがままだめー」
「まあアキ、せっかく外に出たんだし、最初くらいフウと一緒にいてやれ。
フウもお前がいないと寂しいんだろ」
「寂しいよーアキー」
「~~~~」
その言葉でとうとうアキは折れたようで、真っ赤になりながら学校に向かって歩きだした。
//移動 正門→体育館
講堂に二人を送り出したところで携帯が震えた。
まわりに誰もいないことを確認して液晶を見るとナツからの着信だ。
「兄貴遅いよ!どこにいるの?」
//移動 トイレ
見つかるとまずいのでトイレに入りながら電話に出る。
「悪い、フウを迎えに行ってた。ちょうど今講堂に置いてきたところだ」
「そ、おつかれ。私今新しい部室だよ」
「部室?もう申請通ったのか、早いな」
通常、部の開設は教員会議を通して承認された後、生徒会総務執行部と学生議会の検閲によって認められる。
一日も経たずに承認されるとは……。
「場所は******」
//レイアウト確認後
1年の教室の近くだな。
「それでね、生徒会の人が来てるんだよね。兄貴に用があるからって」
「……わかった、すぐに行く」
生徒会……なんだか嫌な予感がするが、お偉いさんを待たせておくわけにはいかないな。